2017/03

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世界は記録的な酷暑で死者もでている
高円寺のこの夏のはじまりも例外ではなかった
ぼくらの敬愛するひとりのドキュメンタリストはカメラを持ち
この街の都市感覚のねじれと蒸し暑さを同時に記録した

クライアントのいない写真には何が写っていたのだろうか

加工されていない混沌とした色彩
悪ふざけ ジャンクフード SEXの予感 ぼくらのビジネス
共通項としての汗ばんだ肌
カラーコピーの質感で再現された彼の眼差しが写しだしたものは
高円寺に集まった「まだ何もはじまっていない」何かを持つ人たちの
ざらついた輪郭の群像だった

ぼくらにとってこの夏はあまりにも過渡期で
2013年の7月のことなんてすぐにでも忘れてしまうだろう
だけれどもこの写真群はそんなぼくらの汗ばんだ笑顔に隠れた焦燥や夢を
悪ふざけのなかのヒリヒリとした感触として記録している

ポリティカルにみても重要だったこの夏

たった一冊しかないこのドキュメンタリーをみていつの日かこの日々を思い出してみるとき
ここに佇んでいる密かなぼくらの前夜を懐かしげに語り合えるそんな日が来ることを
「子宮で恋する五秒前」というワックなタイトルが暗示しているような気さえする

 【題府基之 Motoyuki Daifu 子宮で恋する五秒前2013夏@pocke高円寺】




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